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意図どおりの画像を生み出す AI 画像プロンプトの書き方

Midjourney、OpenAI、Google、Ideogram、FLUX の公式ドキュメントのアドバイスをもとに、意図どおりに伝わる AI 画像プロンプトの書き方を解説します。8つのビフォーアフター例付きです。

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優れたAI画像プロンプトは、キーワードの羅列ではなく、カメラマンに渡す依頼書のように書きます。2026年現在、主要ベンダーの公式ドキュメントはどれも、見えるものを描写する、主題を最初に置く、一度に変えるのは一つだけ、という趣旨のことを述べています。

ただし細かな点は、思われている以上にツールごとに異なります。Midjourney はプロンプトを短くシンプルにするよう勧めています。Ideogram は焦点の絞られた完全な文を求めます。OpenAI のプロンプトガイドは、順序を固定し、変えてはいけないものを列挙するよう求めています。あるツールでうまくいくプロンプトが別のツールでは力を発揮しないこともあるため、自分がどの「方言」で書いているかを把握しておくと得をします。

このガイドでは、各ベンダーのドキュメントからアドバイスをそのまま拾い、実際に使える方法にまとめます。プロンプトの構成要素、モデルごとの違い、除外指定の扱い方、8つのビフォーアフター例、そして自分でスコアをつけられるチェックリストを紹介します。

良い画像プロンプトの構成要素

Midjourney のプロンプト基礎のページでは、明確にしておくべき項目として、主題、メディウム(表現媒体)、環境、照明、色、ムード、構図が挙げられています(Midjourney docs)。FLUX を手がける Black Forest Labs は、最新モデル向けに似た順序を提案しています。画像の種類とメディウム、主題、設定、光、そしてフレーミングとディテールの順です。この順序は「ルールではなく習慣」であり、最も重要なものを最初に置くようにと述べています(Black Forest Labs)。

画像プロンプトのハブ図:中央のプロンプトカードが、主題、設定、スタイル、光、フレーミング、テキストにつながっている。

最も踏み込んでいるのが Ideogram です。ガイドでは、まず画像全体を一文で要約し、そのあと主題の詳細、ポーズや動作、副次的な要素、設定、照明、フレーミング、仕上げの順に書くことを勧めています。最初の部分については率直で、「一文しか書かないなら、この一文にしてください」と述べています(Ideogram)。

それぞれの要素が何をもたらすかを見てみましょう。

  • 主題は、画像が何についてのものかを示します。見た目のディテールや動作を添えてください。「犬」とだけ書くと、それ以外のすべてをモデルが勝手に決めることになります。
  • 設定は、主題がどこにあり、何に囲まれているかです。気取った言葉より、平易な言葉のほうが効果的です。
  • スタイルはメディウムを指定します。写真、ガッシュのイラスト、ポスター、3Dレンダリングなどです。できるだけ具体的に選んでください。Ideogram のイテレーションガイドは、漠然としたスタイルではなく「abstract impasto」や「pop art」のように指定するよう述べています。
  • 光は、光源、方向、質を指定すると最もコントロールしやすくなります。BFL のガイドは、まさにこの3点に加えてもう1点を挙げています。
  • フレーミングは、ショットのサイズとカメラアングルです。期待するのではなく、「クローズアップ」や「地面すれすれのアングルから」とはっきり書きましょう。
  • テキストは引用符で囲みます。これについては下に専用のセクションがあります。

アスペクト比は忘れられがちですが、ツールによって最も扱いが変わる部分です。Midjourney ではプロンプトの末尾に --ar 2:3 と付けます。Ideogram はこのフラグを普通の単語として読むため、比率はアプリの設定で指定します。FLUX 3 Image には aspect_ratio フィールドがあり、参照画像がない場合は正方形がデフォルトになるので、正方形以外にしたいときは手動で設定する必要があります(BFL)。

一つの意図、五つの方言

同じ意図を伝える一文でも、送り先によって書き方が変わります。失敗するプロンプトの大半はここが原因です。あるツールの癖を、そのまま別のツールに持ち込んでしまうのです。

MidjourneyとIdeogramのドキュメントが勧めるプロンプトの書き方を並べたカード:長さ、設定、除外指定、言葉選び。

Midjourney:短く、フラグは末尾に

Midjourney のドキュメントには「短くシンプルなプロンプトが、たいてい最良の画像を生む」とあり、長い指示の羅列はプロセスを混乱させかねないと警告しています。また、「cats」ではなく「three cats」のように正確な数を示すことや、的確な類義語を選ぶことも勧めています。設定は --ar、--chaos、--no といったパラメータで、必ずプロンプト本文の後に置きます(パラメータ一覧)。参照画像は、Image Prompt や Style Reference としてプロンプトに加えます。現行のリリースは Midjourney V8.2 で、コミュニティによるスタイル集は語彙を探すのに便利です。

ChatGPT と GPT Image:順序立てて、ラベルを付けて、編集可能に

OpenAI の最新の画像プロンプトガイドでは、主題と用途(商品写真、広告、図解など)を明示するよう述べています。複雑なリクエストには、シーン、主題、ディテール、制約という構成で、ラベル付きのセクションに整理することを勧めています。さらに、素材、照明、メディウムといった目に見えるディテールを描写することや、各参照画像に番号と役割を与えることも述べています(OpenAI image prompting guide)。このガイドは GPT Image 2.5 系のモデルを扱っており、速度重視の Flare と品質重視の Sunburst があります。OpenAI の画像モデルは ChatGPT か API から利用できます(ディレクトリには旧世代の GPT Image 2 のページもあります)。API の画像生成ガイドでは、Responses API によるマルチターン編集を解説しています。

Gemini:シーンを文章で書く

Google のドキュメントは、ネイティブの画像生成を Nano Banana と呼んでおり、Gemini API のページには再利用できるテンプレートが載っています。フォトリアルのテンプレートは「A photorealistic [type of shot] of a [subject description] in a [setting description]」という形で、ページには「具体的に書くほど、コントロールしやすくなる」とあります(Google AI for Developers)。改善を重ねる方法としては、マルチターンの会話が推奨されています。参照画像は最大14枚まで受け付けますが、上限はモデルによって異なります。Gemini アプリや Nano Banana から試せます。

Ideogram:文章で、引用符で、隠れた構文はなし

Ideogram は、::1 のような重み付けや --ar のようなフラグは普通の単語として読まれる、とはっきり述べています。求められるのは完全な文で、主題を最初に置き、引用するテキストは冒頭近くに書くことです(Ideogram prompting basics)。Ideogram 3.0 では、平易な言葉のプロンプトを150語程度までに収めるよう勧めています。Ideogram 4.5 は最大10,000文字まで受け付けますが(Ideogram 4 のページを参照)、ドキュメントによれば、やはり焦点の絞られたプロンプトのほうが扱いやすいとのことです。

FLUX:具体的に。長さは必須ではない

FLUX 3 Image について BFL が勧めるのは、まず一文から始め、結果を見てからディテールを足していく方法です。「masterpiece」のような品質タグは省き、目に見えるものを描写していない文は削るよう述べています。「強いプロンプトは具体的であり、必ずしも長くはない」とのことです。この研究所自体については Black Forest Labs で紹介しています。

「欲しくないもの」ではなく「欲しいもの」を書く

否定的な指示については、各社のドキュメントの意見がもっとも一致しています。Midjourney のプロンプト基礎ページには、パーティーに「no cake」と書いても、ケーキが出てくることがある、とあります。Ideogram の問題解決のページは、画像モデルは「『no』『without』『not』をうまく扱えない」とし、そのものがなかったら何が見えるかを描写するよう述べています(Ideogram)。BFL は、FLUX 3 Image には negative_prompt フィールドがないとして、「no crowds」の代わりに「an empty promenade」と書く例を挙げています。

ツールによっては、除外のためのコントロールも用意されています。Midjourney には --no パラメータがあり、--no fruit, apple, pear のようにカンマ区切りで指定します(Midjourney docs)。Ideogram は 3.0 にネガティブプロンプトの設定がありますが、4.5 と 4.0 では言い換えるしかありません。これらはあくまで二の矢と考え、まずは肯定形で書いてください。

画像プロンプトの「やる・やらない」5組:「人なし」ではなく空いた通りを描写する、正確なテキストを引用符で囲む、一度に変えるのは一つだけ、編集で維持すべきものを明記する、画像の種類と主題から始める。

「ないこと」を描写するには、少し頭を使います。「傘のないビーチ」は、「波と足跡のある、開けた砂浜」になります。これでモデルには、避けるべき物ではなく、描くべきものが与えられます。

画像の中のテキスト

文字のレンダリングは画像生成の中で最も進歩した部分ですが、それでも失敗することが多く、方法を持っておく価値があります。Ideogram のテキストガイドには「引用符の中にあるものはすべて、レンダリングするテキストです」とあり、テキストは早めに指定すること、余計な単語や雑然とした背景は誤字の確率を上げることが警告されています。また、フォントを名前で指定することはできないとも書かれています。代わりに、太めのサンセリフや細い丸みのある書体のように、太さやムードを描写してください(Ideogram)。

OpenAI のプロンプトガイドは、さらに二つの習慣を加えています。難しいブランド名は一文字ずつつづること、そして小さな文字や情報量の多い画像では medium と high の品質を比べることです。それでも OpenAI の画像生成ガイドには、このモデルは「正確なテキストの配置や明瞭さには、いまだ苦戦することがある」と書かれています。見出しは短くし、長い文章は後からデザインツールで直しましょう。

8つのプロンプト:ビフォーアフター

これらはテキストとして書いたもので、特定の結果を約束するものではありません。右の列は、前述のベンダーのアドバイスにもとづいて、各修正が何を狙っているかを説明しています。

BeforeAfter修正の狙い
I'd like a picture of a whole bunch of sunflowers in a field, please make them really tall and yellow, and paint it like an oil paintingOil painting of tall yellow sunflowers in a field指示を、メディウムと主題を示す短いフレーズにまで削っています。プロンプトを短く保つという Midjourney のアドバイスに沿っています。
A dog in a parkPhoto of a golden retriever mid-leap catching a red frisbee on a wide lawn, low morning sun from the left, shot from ground level動作、設定、光の方向、アングルを加え、モデルが勝手に選ばないようにしています。
A street with no peopleAn empty street at dawn, wet pavement, shuttered shop fronts除外指定を、シーンの肯定的な描写に置き換えています。
A poster for my bakery that says good breadPoster for a neighborhood bakery. The headline "Good Bread" in bold sans-serif at the top, a loaf on a wooden board below, warm window light正確な言葉を引用符で囲み、早めに指定し、フォント名ではなく文字の雰囲気を描写しています。
Mountain lake at sunriseMountain lake at sunrise, mist on the water --ar 21:9Midjourney 専用です。画像の形をパラメータに移しています。FLUX 3 Image なら、代わりに aspect_ratio フィールドを設定します。
Make it nicerChange only the sky to a clear sunset. Keep the building, the people, the framing and the street colors the same.変更点を一つに絞り、維持するものを明記しています。編集についての OpenAI のプロンプトガイドのアドバイスに沿っています。
Pretty fantasy art of a lighthouseGouache illustration of a lighthouse on a cliff, flat shapes, muted teal and ochre palette曖昧なラベルを、具体的なメディウムとカラーパレットに置き換えています。
Photo of a water bottleStudio product photograph of a matte green steel water bottle on a pale wooden shelf, soft window light from the right, shot straight on at eye levelGoogle の商品撮影テンプレートの形に沿っています。置く面、光の方向、アングルを指定しています。

「After」のプロンプトに長いものはありません。最も長いものでも約30語です。効果の大半は、メディウム、光源、フレーミングを具体的に書くことから生まれるもので、形容詞を積み上げることからではありません。BFL も、「highly detailed」のような一般的な品質の言葉は、具体的な描写以上のものをほとんど加えない、と明言しています。

デバッグするように改善を重ねる

最初の画像は下書きと考えましょう。Ideogram のリファインガイドも、まさにそう呼んでおり、最初からやり直すより、小さく意図的な変更を重ねるほうが目的に近づけると述べています。基本ルールは、1回に変えるのは単語またはフレーズ一つだけにして、各変更の効果を確認できるようにすること。比較をきれいに行いたいなら、シードを固定して Magic Prompt をオフにします(Ideogram)。OpenAI のプロンプトガイドも同じ結論です。前回の出力を渡し、変更は一つだけ依頼し、維持したい点は繰り返し書きます。

画像プロンプトを改善する5ステップのループ:短い基本を書く、生成する、足りない点を一つ見つける、一つだけ変える、やり直さず編集する。

画像の大半が気に入ったら、再生成はやめて編集に切り替えましょう。Gemini のドキュメントはこの場面でマルチターンの会話を勧めており、OpenAI のガイドは編集可能な会話型のフロー向けに Responses API を説明しています。編集では、動かしてはいけないものを明示し、そのリストを毎ターン繰り返してください。OpenAI も、結果がずれてきたら重要な制約を再度書くよう述べています。

解像度もループの一部です。BFL は、低解像度で試行錯誤を重ね、さらにディテールが必要になったときだけ2kや4kに上げるよう提案しています。

生成する前にプロンプトを採点する

以下のチェックリストは、ここまでのアドバイスを10点満点のスコアにしたものです。ベンダーのガイドをもとにした ToolPotion 独自の基準であり、ベンダーの指標ではないので、判定は参考程度にしてください。

用途別に選ぶツール

まず用途から考え、リーダーボードは後回しにしましょう。画像に読める文字が必要なら、Ideogram のドキュメントが最も多くのページをテキストに割いています。モデルと対話を続けながら、ターンをまたいで画像を微調整したいなら、会話型のツールが向いています。ChatGPT と Gemini はどちらもマルチターン編集を文書化しています。短いプロンプトで独特のルックを出したく、フラグも苦にならないなら、Midjourney のやり方が合います。レイアウトを精密にコントロールしたいなら、BFL は FLUX 3 Image 向けに、バウンディングボックスを使ったレイアウトプロンプトを文書化しています。

ランキングで見たい場合は、AI画像生成ツールの ToolRank ボードでツールを順位付けしており、カテゴリハブでツールをまとめて確認できます。出力品質や料金についてさらに詳しくは、AI画像生成ツールの比較とより幅広いまとめをご覧ください。プロンプトを大量に書くなら、プロンプトエンジニアリングツールのボードと実践的なプロンプトエンジニアリングガイドが次の行き先です。

よくある質問

AI画像プロンプトの適切な長さは?

ツールによって異なります。Midjourney は短くシンプルにすることを勧めています。Ideogram は 3.0 で約150語以内を勧めています。BFL は、まず一文から始め、結果を見てからディテールを足すよう述べています。基本は一、二文で書き、1回につき一つずつ足していくのが良いでしょう。

ネガティブプロンプトは効きますか?

効くこともありますが、それはツールが用意している場合に限られます。Midjourney には --no があり、Ideogram 3.0 にはネガティブプロンプトの設定があります。Ideogram も BFL も、代わりに欲しいものを描写するよう述べており、FLUX 3 Image にはネガティブプロンプトのフィールドがありません。

一つのプロンプトを複数のツールで使い回せますか?

平易な言葉で書いた中核部分は、そのまま使えます。フラグは使えません。--ar 16:9 というフラグは、Midjourney では意味を持ちますが、Ideogram では単なる単語として読まれます。設定は、ツールごとに適切な場所へ移してください。

画像の中のテキストを正しく表示させるには?

正確な言葉を引用符で囲み、早めに指定し、短くして、背景はシンプルにします。単語が間違って出てきたら、再生成するか、短くするか、編集ツールで直してください。

プロンプトジェネレーターは使うべきですか?

プロンプトの構成要素を思い出すのには役立ちます。Midjourney Prompt Generator のようなツールは、選択肢からプロンプトを組み立てますが、旧バージョン向けに作られているものもあるため、出力はベンダーのアドバイスと照らし合わせて確認してください。

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